FX初心者に覚えておいてほしい基本的な注文方法と使い分け方法

FXの取引は、いわばお金の取引です。つまり、購入した外貨は必ず売り、 売却した外貨は必ず買い戻すことで取引が1度完了します。これは新規注文と反対の売買の2つを行うことで利益と損失が確定していることを意味しています。

 

投資の世界でよく言われる「安く買って高く売る」の原則ともいえることですが、FXでは「売り注文」と、少し変わったものがあるので特殊です。

また、FXで新規に取引した場合、「新規のポジションを持つ」、あるいは「新規の建玉を保有する」と表現されることがありますが、これはFXにおける常識になるので覚えておきましょう。

• 買った場合：「買いポジション」または「買い建玉」
• 売った場合：「売りポジション」または「売り建玉」

 

FXでは新規ポジションを持つ場合や利益（損失）を確定する場合の決済注文方法が、豊富に用意されているうえ、証券会社や各種ツールによっても異なります。

基本の注文方法を覚えると、応用編も簡単に理解できますが、基本で躓くと大きな損失にもなりますので、今回はFXにおける注文方法についての種類を解説していきたいと思います。

 

多彩な注文パターン

為替レートが期待通りに動く場合、できるだけ利益を確実に確定したいと多くの投資家が思いますが、期待と反対方向に向かってしまうケースを想定する可能性も考慮して売買しなくてはいけません。

FXでは、その豊富な注文方法を駆使して、利大損小をしていくことが大切になります。

基本の注文方法は3種類

株式投資でお馴染みの注文方法はもちろん、FXでのみ使える売買方法も併せて覚えておきましょう。

基本的には売買方法は以下の3つです。

• 「成行注文」
• 「指値注文」
• 「逆指値注文」

この3種類の注文方法の組合せ次第で、多彩な方法が実現できます。

まずは、基本である3つの方法のメリットとデメリットを確認していきたいと思います。

 

FXでは、あらかじめ売買する為替レートを指定することで、その指定した為替レートが実現したときに自動的に売買することが可能です。

システムが自動的に売買してくれるので、PCやスマホの電源を切っても安心して離れることができます。

為替相場は24時間動いているため、パソコンの前に張り付いているわけにはいかないはずです。仕事、家事、勉強などあるでしょう。そのため出来ることなら最低限の分析や売買でパソコンから離れる必要があります。

そういった悩みをなくして上手く取引するために、多彩な注文機能があります。

FXの注文方法には、「成行」「指値」「逆指値」の他、これらの機能を組み合わせた便利な注文方法があります。

• IFD（イフダン）注文OCO（オーシーオー）注文IFO（アイエフオー）注文

特徴を簡潔に説明すると、以下の通りです。

IFD（イフダン）注文

「IFD注文」は、「買い」と「売り」をセットで同時に発注できます。すなわち、新規取引と利益確定、または新規取引と損切りという組み合わせになります。

同時に二つの注文を出す形になりますが、一つの新規注文に対して決済注文は一つというルールがあります。また、決済注文は、新規取引の注文が約定してから発動するため、注意しておきましょう。

OCO（オーシーオー）注文

「OCO注文」は、「為替レートが今よりも高くなるときはこう売買したい、逆に安くなる時はああしたい」という”場合分け”の取引をする注文方法になります。

OCO注文は、新規注文でも決済注文でも使えるため、決済注文で使うことで利益確定注文と損切り注文を同時に出せるのは強みになるでしょう。

OCO注文の使い方を理解すれば、トレードの損益（特に損切り）をコントロールするのに役立ちますので資金管理の面からも使用する場面が圧倒的に多くなるはずです。

IFO（アイエフオー）注文

「IFO注文」は、「新規注文」「利益確定の決済注文」「損切りの逆指値注文」を、1度に発注できる方法です。

これは、あらかじめ発注しておくことで最初の注文（新規注文）が約定すると、二つの決済注文も発動します。

値動きをずっと監視しなくて良いのでデイトレーダーやスイングトレーダーの重宝されています。

自動売買に近い注文方法になりますが、相場状況のチェックを頻繁にできない投資家にはとても重宝します。

FX初心者が知っておけば役立つ注文方法

ここまで説明した6種類の注文方法を覚えておくことで、どこのFX会社のシステムを利用しても混乱することはなくスムーズな取引ができるはずです。また、FX会社によっては、これら以外に、独自の注文方法が用意されていることがあり、口座開設したらしっかりと確認しておきましょう。

 

また、基本3種の応用形であることが多く、追加で初心者が知っておくと役立つ2種類の注文方法をお伝えしたいと思います。

 

ストリーミング注文

ストリーミング注文は、成行注文と基本的に同じですが、約定価格のブレを制御できる注文方法になります。

発注時の為替レートと、実際に約定した為替レートの差を「スリッページ」といいますが、スリッページは、FXの仕組み上、ある程度必ず起こります。

ストリーミング注文を利用する場合には、スリッページ幅を自分で決めることが可能になっています。

トレール注文

トレール注文は、「利益を増やしたい。しかし、相場が反転しても一定の利益を確保したい」という場合に利用される注文方法であり、初心者のうちから知っておくことで大きな武器になります。

損切りのために設定した逆指値注文の位置が、その後の相場変動に合わせて変化していくため、臨機応変な売買が可能になります。

まずはデモ取引などで一度確かめてみるのがオススメです。

自動売買

上の注文方法は便利ですが、長期的に自動で注文を繰り返すことはありません。

例えば、指値注文を出すとします。その注文が約定したら次の注文がない状態になりますので、投資家が新規に注文します。

そこで、FXにはあらかじめ決めておいたルールに従って継続的・機械的にトレードする投資法があり、それが自動売買です。

例えば、「ある状態になったら買い、ある状態になったら決済する」というIFD注文を出すとします。通常のIFD注文の場合、1回買って売ったら、終了です。

自動売買の場合、このIFD注文を、延々と自動で繰り返せます。

 

当サイトでは、自動売買の一つである、リピート系FXの特集記事を掲載していますので、ぜひ参考にご確認ください。また、インジケーターを利用した分析や売買のためのサポートツールも豊富に解説しているので、ぜひ相場分析に役立てましょう。

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