FXのチャートパターン「フラッグ」で分かるブレイクアウトの予兆
FXの相場分析では、代表的なテクニカル指標を使った分析の他にカスタムインジケーターと呼ばれるオリジナルのインジケーターで分析する方法や、ローソク足1本1本の並びや大きさに注目したプライスアクションと呼ばれる分析方法まで様々です。
その中でも、今回紹介するのはチャートパターンで分析する方法の1つです。
チャートパターンから実際の相場の動きに当てはめていくのを見ていくのは、ある意味間違い探しのようなもので、誰でも分かりやすいと同時に、トレードをやるうえでもかなり有効的な考え方になります。
しかし、一言でチャートパターンといってもその数は多く、いきなり全てを記憶して網羅するということは困難を極めます。
そのため、今回の記事ではチャートパターンの1つである「フラッグ」と呼ばれるレンジ相場特有の動きについて解説していきたいと思います。
この「フラッグ」を知ることでレンジ後の動きや相場の展開をすることが可能になるので、分析から予測までがスムーズに行うことができ、さらにオシレーター系やトレンド系のテクニカル指標を使うことでさらに精度を上げた値動きの分析が可能になります。
ぜひチャートパターンの1つである「フラッグ」を知り、分析に役立てましょう。
Contents
フラッグはトレンド内における保ち合い(レンジ)の状態
フラッグは、ペナントと同じくコンティニュエーションパターンというトレンドが継続していく際によく見られるチャートパターンになります。
フラッグには上昇フラッグと下降フラッグの2つがあり、上昇トレンドの最中に発生しているのが上昇フラッグで、逆に下降トレンドの最中に発生しているのが下降フラッグになります。
大きな流れとしては、上昇トレンド中の小さな流れとして上値切り下げ・下値切り下げの小さい下降トレンドが出ているのが上昇フラッグになります。
下降トレンドでは上値切り上げ・下値切り上げが出て小さい上昇トレンドが発生しているのが下降フラッグになります。
あくまでジリジリとして弱い動きで強い方向感が出ていないレンジの状態になっています。
このレンジ相場が終了する際には、再び元のトレンド方向に勢いよく上昇(下降)してトレンドが継続していきます。
フラッグパターンを見つけるのにオススメな時間足
フラッグパターンは1分足などの小さな時間足から週足のような大きな時間足まで、様々な時間足で出現します。しかし、短い時間足を参考にしすぎると「ダマシ」に引っかかってしまう可能性もあるたえ、出来るだけ大きな時間足を見てフラッグを探すようにしましょう。
また、フラッグをみつけた後のエントリーの判断については、いつも見ている通貨取引の際に参考にしているローソク足でも大丈夫です。
例えばですが、5分足でエントリーポイントを探しているトレーダーなら、1時間足や4時間足を参考に行い、1時間足などを見ているトレーダーなら4時間足や日足といった上位足を見て分析し、トレードスタイルに合わせた時間足のさらに上位足からフラッグパターンを見つけるのが好ましくなっています。
あくまでフラッグパターンを探すときだけになりますが、期間が長い時間足を画面上に表示させて参考にしていきましょう。
フラッグの狙い目ポイントは「ブレイクアウト」
フラッグはトレンド継続のチャートパターンになりますので、大きな流れとしてはトレンド→レンジ→トレンドという流れになります。
この2つの目のトレンドのところで大きく利益を狙うのが基本的にフラッグパターンを狙う方法になります。
保ち合いの中でレンジを見極め、細かく上下で利益を狙っていくという方法も可能ではありますが、何回も取引を行なえば手数料でマイナスになる可能性が高くなるので、逆に勝率に対して利益が少ない結果になります。
そういった難しいやり方や効率の悪い状況で勝負をするのでなく、出来るだけ分かりやすいところで取引を開始するのはFXの基本です。なので、フラッグでは保ち合いから抜け出してトレンドが再開したところを狙うのが一般的な王道取引になります。
フラッグは「ゾーン」を使えば省略できる分析になる
フラッグは簡単にいえば保ち合い、つまりはレンジ相場です。
そのなかでも大きな流れの中で上値と下値の切り上げ、切り下げというトレンドの条件が揃った状況になります。つまり、上位足でトレンドが発生していない場合にはみつけたとしても信用性がありません。
また、上位足の時間足のトレンドの中で、下位足での一時的な横ばい・逆行の値動きがフラッグになりますが、ゾーンと呼ばれる上位足のトレンドを見分けることができれば、下位足でフラッグを見つける必要はありません。
その理由はトレンドがゾーンで確認されているため、分かるのはあくまで「タイミング」だからです。そしてそのタイミングは100%の予測はできませんので、上位足のトレンドさえわかっていれば、大きな流れに沿って売買を行うのが適切なためです。
フラッグはあくまでも保ち合い状態であり、トレンド継続のチャートパターンになるのでゾーンでトレンドが把握できれば、ある意味上昇していれば買い目線での売買、下降していれば売り目線での売買での根拠にもなります。
ただ、ゾーンさえ利用しているトレーダーにとっては確認作業になるので、時間足の分析でフラッグを探すぐらいならゾーンを利用してみるのが良いでしょう。
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