FXをこれから始める初心者が知っておくべきリスクと注意点

FXで取引で忘れてはいけないロスカットとリスクの許容範囲

誰でも少額で大きな取引が可能になっているからこそ、FXは人気になっています。

 

レバレッジを効かせて資金効率がよくなり、24時間取引ができるため昼間に働いているサラリーマンやOL、主婦や大学生といった様々な人が時間に囚われずに自己資金を増やせるも要因の1つでしょう。

 

また、高金利通貨を購入して取引でスワップポイントによる金利差収入を狙えるのも、株式取引やバイナリーオプションといった他の運用方法にはない手段です。

こういった話を聞くとメリットが多く聞けますが、FXにデメリットはないのでしょうか?

 

どんなものでもメリットにばかり目を向ければよく見えますが、運用するお金はあなたの資産なのですから、デメリットにも注目して資産を減らしてしまうことがないようにしましょう。

 

今回お伝えするのは、FXで「必ず発生する損失」最小限に抑えるために注意点とあなたの取引資金から選択することができるリスクの許容量についてを話していきたいます。

【こんな人はぜひ読みましょう】
・FXのリスクがよく分からない人
・取引で注意しておくべきポイントが分からない人

 

 

取引時間が長いハイレバレッジには要注意

日本では25倍、海外では最大でも1000倍というレバレッジをかけることができるFXでは、少ない資金でも大きな取引が可能です。

 

これはご存知の人は多いはずです。

資金効率の良さはFXでも大きな魅力の1つで、大きな資金を用意できない人でも大金を稼げることから、大学生や主婦といった人でも取引に気軽に参加することができるわけですが、これは裏を返せば大きな損失が発生する可能性もあることを忘れてはいけません。

 

どんな為替市場に精通したトレーダーでも、100回取引して100勝といった勝率が100%になる人は存在しません。

FXの舞台である外為替市場には、世界中の人が影響を及ぼします。

企業・国・経済・個人投資家など様々。

 

また、予想もしていなかった理由で相場が動くことはいくらでもあるため、あなたが思っていた方向と逆行して相場が大きく動いたときには大きな損失が発生してしまいます。

 

そのため、どれぐらい予想外の値動きが発生したら損失になるかも予め決めておくことが重要になってきます。

そうでなければ、「いつか元に戻る」という不安を消そうとする気持ちがいつまでも残り、結果的に損失が更に増えることになるからです。

 

 

一回の取引でこれ以上負けたくないというポイントに事前にロスカット注文をおいておき、しっかりとしたマネージをしましょう。予想外の値動きが発生しても、予めここまで来たら損切りするという損失許容範囲であれば、次の取引で取り返すことも可能です。

しかし、思わぬ感情に乱れに取引が引っ張られ、取引資金をすべて失ってしまえば、取引を継続することすら難しくなってしまうことは言うまでもないでしょう。

 

為替相場はあなたが見ている時間以外も常に動いている

為替市場は24時間動いています。

これは当たり前ですが、あなたが見ていない深夜や早朝も常に値動きは進んでいます。

 

24時間取引が可能ということは、仕事中や就寝中に相場が大きく動いている可能性があることを示唆しています。先程お伝えしたように、ロスカット注文を予め入れている人なら問題ないでしょう。しかし、少ない資金だからと取引途中で目を離し、ポジションを保有したまま取引画面から離れることはおすすめしません。

 

見ていないときでも大きな動きが発生し、思わぬ損失が出るなどといったことがないようにロスカット注文を常にいれておき、不意な動きに備えるクセをつけましょう。

 

あるいは、自身のやり方や取引手法をシステムでトレースさせる自動売買を製作して運用すれば、問題は解決するかもしれませんが、自動売買といったプログラミングを要するシステムを作成するのは、かなり難易度が高いので難しいかもしれません。

 

流動性のリスクを考慮する

外貨為替市場は世界最大の市場であり、取引量は膨大です。

そのため、ドル円やユーロ円、ポンド円といった湯用な通貨ペアの場合には、よほどのことがなければ取引ができないような相場急変は起こりません。しかし、めったに起きないといっても過去の歴史を振り返ってみると大きく値動きが動くケースは発生します。

 

例えば、1992年に英中銀が破産するとまで言われていたポンド危機の時の急落や1998年当時世界最大といわれていたLTCMと呼ばれる企業が破産したことを受けて発生したドルの急落などになります。

ひどいときには数分で数円という単位の価格が暴落し、1日で20円以上のドル安円高が進行したほど。

 

こういったケースは非常に稀になりますが、FXで利益を出していれば、それだけ長く為替市場に目を向けることが多くなります。そうなれば、そういった経済的な要因で大きな為替変動を起こす場面にも遭遇する機会は発生するはずです。

まだ取引を見ている時ならいいですが、急変するリスクも意識してロスカット注文を常に入れておきましょう。

 

最近はFXで取引できる通貨ペアも増えていますが、トルコリア円などの銀行間での取引量はドル円の300分の1になるので、何が起こったときに取引がほとんどない値動きが進むケースもあるため要注意しておきましょう。

 

嫌でも必ず目を向けるべき損益管理表

人は嫌なものには目を通さなかったり、記載しないといった傾向があります。

特に認識しているなら良いほうですが、FXを始めたばかりの初心者などは損益管理表といった勝率や損益を記載する大切な管理シートの存在を不必要と考えている人、あるいは存在自体を知らないというい人もいるでしょう。

 

しかし、あなたが1回の取引でどれぐらい損益が発生し、どれぐらいの勝率をどれぐらいの期間で出したのかは、FXで損失を最小限に抑えるために必要なことです。

 

節約するなら家計簿で収支の無駄を分かりやすくするように、FXでも取引の無駄や取引を継続することで利益が出るのか、あるいは損失が出るのかを確かめなければいけません。

 

利益が出るのなら取引を続けて良いのかもしれませんが、損失が発生するばかりであるなら取引方法を見つめ直す必要がありますよね。しかし、損益管理表を記載しなければ、一時的な勝ち負けで一喜一憂してしまい、口座残高からしか勝ち負けを判断しなくなってしまいます。

 

それでは損失が発生する機会も多くなりますし、1回の取引で得られる利益、損失も不明なまま取り敢えず相場の流れに乗るような流れ取引になってしまいます。そういった負ける人特有の「曖昧な取引」を避けるためにも損益管理表は必ずつけるようにしましょう。

 

最初はめんどくさいと感じるかもしれませんが、必ず損失を抑えるためにも役に立つはずです。

取引するうえでは、必ず損失は発生しますが、その損失を如何に抑えることができるかは、あなた次第であり、見直しや改善が必要だという事を忘れないでおきましょう。

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