FXのチャートパターン「ペナント」で見つけるトレンドの継続

FXの相場分析では、代表的なテクニカル指標を使った分析の他にカスタムインジケーターと呼ばれるオリジナルのインジケーターで分析する方法や、ローソク足11本の並びや大きさに注目したプライスアクションと呼ばれる分析方法まで様々です。

 

その中でも、今回紹介するのはチャートパターンで分析する方法の1つです。

チャートパターンから実際の相場の動きに当てはめていくのを見ていくのは、ある意味間違い探しのようなもので、誰でも分かりやすいと同時に、トレードをやるうえでもかなり有効的な考え方になります。

しかし、一言でチャートパターンといってもその数は多く、いきなり全てを記憶して網羅するということは困難を極めます。

 

そのため、今回の記事ではチャートパターンの1つである「ペナント」と呼ばれるレンジ相場特有の動きについて解説していきたいと思います。

 

この「ペナント」を知ることでレンジ後の動きや相場の展開をすることが可能になるので、分析から予測までがスムーズに行うことができ、さらにオシレーター系やトレンド系のテクニカル指標を使うことでさらに精度を上げた値動きの分析が可能になります。

ぜひチャートパターンの1つである「ペナント」を知り、分析に役立てましょう。

 

 

ペナントはトレンド内における保ち合い(レンジ)の状態

ペナントは「フラッグ」と同じくトレンド内におけるレンジ相場になりますが、大きな違いは「フラッグ」が高値と安値を切り下げている、あるいは切り上げているのに対して、ペナントは上昇も下降も高値が切り下がり、安値が切り上がっている状態です。

 

上昇の場合は上昇ペナント。下降している場合は下降ペナントといった呼び方をいいますが、基本的には上昇トレンドの最中が発生するか、下降トレンドに発生するかの違いしかありません。

 

分かりやすい状況としては、上昇トレンド中にいったん調整の下降が発生しますが、下降の勢いが止まって上昇に向かい始めます。この時の上昇は直近上値を超えることがなく、そのまま再び下降に転じて動きますが、先程作った下値に届かずに一転に収束していくような動きを見せます。

ペナントではこういった上値・下に届かずに上昇幅と下降幅が狭まっているような値動きが続きます。

 

結果として上のレジスタンスLINEと下のサポートラインがどんどん狭くなる形が「ペナント」に似ていることからこのチャートパターンはペナントと呼ばれています。

この方向性が出ていない状態は、上昇ペナントの場合はレジスタンスラインを上に抜けていくタイミング、下降ペナントはサポートを下に抜けていくタイミングで再びトレンドが継続することになります。

ペナントをいち早く見抜く方法

次は実際に発生したペナントを見ていきたいと思います。

ペナントの発生は上昇、あるいは下降トレンドの継続とお伝えしましたが、早く見つけることができれば次の再上昇に乗って利益を伸ばすことができますし、売買の根拠の1つとして考えることもできます。

 

 

逆行現象と合わせて根拠にできる

トレンドが継続した後、上昇トレンドや下降トレンドへと反転に転じる際にこのペナントが発生したとは反転方向へのトレンドが加速、あるいは継続する根拠としてさらに強いものになるので、波動論などと組み合わせたライントレードでさらに根拠を強くすることができます。

上記画像はオシレーター系でも人気が高いRSIのダイバージェンスを表示させる当サイトのカスタムインジケータになりますが、逆行現象後に黄色のラインを下回り、ペナントが発生したのが分かります。

 

その後、前回の最初の高値である部分(青色のライン)を下回るようなペナントの崩れが確認できたら売買を開始するといった流れなど、知っているか知らないかで根拠をより見つけることができます。

価格変動の嘘を見抜く?FXで逆行現象を自動線画するRSIの上位互換ツール

 

次はデイトレーダーに人気のMACDを参考にしたいと思います。

MACDでも逆行現象が発生し、当サイトで開発した自動でMACDの逆光現象を表示させるMACD Diverが逆光ん現象の値動きを捉えています。

 

その後にRSIでの逆行現象と同じように波動論、ラインを活かした根拠で見ていきつつも、チャートパターンのペナントから下降に転じたトレンドが継続して下降するのかを予測することが可能です。

 

ペナントの狙い目はブレイクアウト

ペナントはトレンド最中に発生する小さいレンジ相場になりますが、売買を狙うならブレイクアウトを中心におこなうようにしましょう。ブレイクアウトが発生する前に売買を始めてしまうと、大きな流れのトレンド把握を誤ったりすることがあるため要注意です。

 

こういった際にマルチタイムフレーム分析などが重要になってきますが、現在見ている時間足だけではなく上位足の値動きは上昇と下降のどちらに進んでいるのか?をしっかり把握するようにしましょう。

何回も修正して取引を行なえば手数料でマイナスになる可能性が高くなりますので、ペナントを発見したから取引を開始するのではなく、他の条件・根拠が揃った上でブレイクアウトが発生したタイミングを狙いましょう。

FXで上位足の状況から迷わず決めれるトレンドフォローの売買根拠

 

ペナントの精度をゾーンを使って高める

ペナントは保ち合いの一種になりますが、トレンドの最中に起きるということで、上位足のトレンドを表示してくれるゾーンなどを使えば売買の方向を誤ること無く売買することができます。

 

ペナントは時間足によっては非常に小さく起こる場合もありますので、上位足で値動きでトレンドがしっかりと把握できたうえで、その値動きに沿ったものを確認してから分析するのがおすすめです。

短い時間足ではトレンドが発生していない信用性の欠ける状態で見つかることもあるので、あなた自身が見つけやすいインジケータ、あるいは環境作りを怠らないようにしてペナントを見逃さないようにしましょう。

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