FXで必勝法と呼ばれるマーチンゲール法のやり方とデメリットを抑える方法
FXでは為替相場で「上がるか」「下がるか」を予測するシンプルな投資です。
選択肢は2つしかありませんので、単純に考えれば勝率は50%と考えることができます。ただ、単純にどれぐらいの利益で勝ち、損失で負けと判断するかは人によって異なりますので、勝率が50%を超えているからといって利益になるとは限りません。
それと同じように、勝率が50%以下で利益を出すことは可能ですので、勝率だけにこだわるのは投資家としては避けた方がいいでしょう。
しかし、勝率は悪くても最終的には必ず利益に出来る方法がFXにあるのはご存知でしょうか?
この方法を使えば、勝率が10%でも最終的には利益を残すことができます。
FXの世界では必勝法と呼ばれることもあるこの手法は「マーチンゲール法」と言われ、簡単な取引方法にも関わらず、初心者でも必ず勝ててしまう方法です。
そんな話を聞くと、「やり方を知りたい!」「なんで他の人はしないの?」と思う人もいるかもしれません。
ところが、このマーチンゲール法は必ず勝つといったメリットに対して、投資家生命を脅かす致命的なデメリットもあります。
今回の記事では、このマーチンゲール法を使ったFXでの必勝法を解説しつつ、デメリットを抑えて活用できる方法もお伝えしていきます。
ぜひあなたの売買戦略や手法確立に取り入れて利益を出せるようにしていきましょう。
Contents
「マーチンゲール」と呼ばれる手法とは?
マーチンゲール法とは、もともとカジノなどのギャンブルで使われている言葉で、簡単にいえば「負けたら次の取引で前回の金額の倍の金額でかける」手法のことです。
例えば、最初の取引で1万円で売買し、負ければ次の取引で金額を倍の2万円にします。そして、更に負ければ最初に負けた1万円と2回目に負けた2万円を足した3万円を、倍にして6万円で取引をするということです。
得られる利益は最初に掛け金になりますが、当たった場合には損失が発生しないので、負けない必勝法ともいえる方法です。
レバレッジを利用できるFXでは相性の良い手法になっていますが、これとは別の逆マーチンゲール方と呼ばれるものもあり、これは勝つごとに金額を倍にして利益を倍々にしていく方法になります。ただ、これはマーチンゲール法とは逆に1回負ければそれまでの利益を失って損失が発生するので、利用している投資家はいないでしょう。
マーチンゲール手法の致命的なデメリット
マーチンゲールを使った手法であれば、1回勝つだけで利益を出せることができる必勝法ともいえる倍々方法になりますが、大きなメリットに付属して大きなデメリットもあります。
これを知らないままマーチンゲールの手法を行えば、大きく損失を出すどころか、取引自体を続けることが困難な状態になってしまうこともあります。
次は、マーチンゲールの手法を使った売買がなぜ利用されることが少ないのか、なぜ必勝法と呼ばれているのに致命的な欠点があるのかについて解説していきたいと思います。
1回勝てばいいが、必ず勝つというわけではない
「上がるかのか」「下がるのか」という単純な二者一択であれば、ある意味コイントスに似ています。投げたコインが裏なのか表なのかは同じく50%になりますので、単純に確立でいえば等しいはずです。
ただ、FXでは予想通りに当たった時に必ずしも2倍の利益が得られるとは限りません。
例えば、取引している通貨ペアで価格が上がると予想して取引していたものの、予想と反して値下がりした場合には下落した分の損失を抱えることになります。
同じように利益になる価格まで到達するまえに価格が下落を始めた場合にはマーチンゲールの手法が成立しませんし、運が悪く連続で予想を外れてしまう可能性もあります。いくらマーチンゲールの手法が必勝法と呼ばれていても、連続して予測外の動きで負けが連発すれば、資金が底を尽きて取引を継続することが不可能になります。
そうなってしまえば、必ず勝てる手法とはいえませんので、注意しておきましょう。
資金力がないとできないため初心者には不向き
マーチンゲールが致命的だといわれる最もな理由は、大きな資金がなければ実行できないことが挙げられます。
例えば、マーチンゲールの手法で1回1万円の利益を目標に売買した場合、最大10回連続で負けることを想定すると以下のように必要資金が膨れ上がります。
- 1回目:10,000円
- 2回目:20,000円
- 3回目:40,000円
- 4回目:80,000円
- 5回目:160,000円
- 6回目:320,000円
- 7回目:640,000円
- 8回目:1,280,000円
- 9回目:2,560,000円
- 10回目:5,120,000円
4回目までは8万円ですが、5回目からは10万円を超え、倍々していくという特徴から勝つための取引金額も非常に大きく膨れ上がります。
もしも10回連続で負ければ損失は500万円にもなりますし、それ以降は1000万円を超えます。
実際に1回勝てば利益になるといっても、為替相場を100%予測することはできませんので万が一負けたらと考えるとメンタル的にも大きな負荷がかかります。
そのため、当てられるまで取引を続けられる資金力がある場合には必ず勝てる必勝法になりますが、資金力がない人には適していない手法と考えられます。
FXではレバレッジがあるので少ない資金でも大きな取引金額で売買できます。これは初心者にもFXがオススメされる理由になっていますが、このFXのメリットを打ち消してしまうほど致命的なデメリットです。
ただ、レバレッジがあるためマーチンゲール法とは相性が良いと考える投資家もおり、為替の予想とロスカット、ゼロカットのシステムを合わせて利用することで大きく稼ぐ人もいます。
マーチンゲール法のデメリットを抑えて活用する方法
マーチンゲールを使った手法は最終的に1回勝てば利益を出せるものの、連続で負けることを考えれば資金力がないとできないというデメリットがあります。
この事を考慮すれば「やはりそんな都合のいいものはないか…」と考えるかもしれませんが、全く活用できないかというとそうではありません。
確かにマーチンゲール手法を使えば、連敗が大きな損失に繋がりますが、マーチンゲールの特性を利用しつつも売買戦略に取り入れれば、利益を出せるようになります。
次はそんなマーチンゲールのやり方を活用出来る方法について紹介したいと思います。
マーチンゲールの活用法①「他の分析手法と組み合わせる」
マーチンゲールは使い続ければ勝ちますが、外れるごとにリスクが大きく跳ね上がります。そのため、初心者向きのやり方ですが初心者には適していないFXの手法です。
ただ、このデメリットは為替変動の予想精度を高めることで勝率を上げることができれば、克服することが可能です。
為替を分析する方法は、テクニカル分析とファンダメンタル分析の2つがあります。
テクニカル分析は過去の価格変動から将来の価格がどのように変動するのかを分析する方法で、ファンダメンタル分析は国の経済情勢や世界情勢を把握しながら為替の変動を予測する方法です。
この2つで為替の値動きを分析しつつ勝率自体を上げることができれば、連敗する確率を大きく減らすことができるので、上手く組み合わせることで勝率を50%以上に高めることができれば資金不足に悩む確率も低くなるはずです。
マーチンゲールの活用法②「金額を倍々にする回数を抑えて勝率を上げる」
マーチンゲールの手法は、金額を倍々にしていくことで最終的には1回の勝ちで利益にする方法です。これに付属して大きな資金が必要なこと、1回も勝てないような連敗が続けば大きく資金を失ってしまうことは前途でお伝えしました。
ただ、この金額を倍々にして勝つという特性を売買戦略に活かし、勝率を上げることもできます。
例えば、10回負ければ膨大な損失になることはお伝えしましたが、2回や3回までの連敗ならレバレッジがあるので耐えられるはずです。
このレバレッジの大きな資金で取引できることを活かしながら、取引金額が膨大にならない回数に取引を抑えることで、売買における勝率自体を上げるということです。
例えば普段の取引で予想がハズレた場合には、分析をやりながしたり取引条件が来るまで待っている状況が多いはずです。しかし、仮に3回まで連続で取引する場合には、3回までの取引で1回でも勝てば利益にできますし、本来マーチンゲールで発生する大きな損失を防ぐことができます。
このように、売買戦略としてマーチンゲール法と特徴を利用し、勝率を上げることを目的に利用する投資家は多くいます。
大切なのは、大きな損失に繋がらない回数に連続取引を抑えるということです。
FXでマーチンゲールを活かせるかは投資家次第
マーチンゲールの手法は、FXでは必勝法と呼ばれるほどの特性を持っているので使い方次第で大きく勝率を上げることに役立ちます。
しかし、分析もせずに運任せでは無駄にリスクを増やしてしまいますし、連敗で大きく資金を減らし、取引を継続すること自体が困難になる場合もあるはずです。
大切なのは売買戦略にどのようにマーチンゲールのやり方を取り入れるかということです。
続ければ必勝、ただ続けるのには膨大な資金が必要になるので、あなたの売買戦略や資金量に見合ったリスクを軽減できるように取引に取り入れていくことが重要です。
当サイトでは、分析や勝率を上げるためのインジケーター、分析方法を紹介しています。
いきなり大きな利益を出すことや、勝率を高めるといったやり方ではなく、少しでも良いので利益を出せる方法を分析で見つけることができれば、1つの方法としてマーチンゲールを取り入れ大きく勝率や利益を出せる可能性を見いだせるはずです。
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